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ロックの部屋

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10CC

10CC「I’m Not In Love」

70年代ユーモアとウイットに富んだ曲を提供し続け、僕らにもう一つのロックの楽しみを教えてくれた【10CC】。「I’m Not In Love」は、彼らの代表曲であり、70年代を代表する名曲の一つだ。

  ♪愛してなんかいないよ
   だから 誤解したりしないで
   僕って最近ちょっとおかしいだけさ
   僕がきみに電話したからって
   変なふうにとったりしないで
   きみに夢中だなんて思わないで
   愛してなんかいないさ
   本当だよ なぜって……♪

いわゆる逆説的なラブソングです。これをギズモという彼らが発明した楽器(メロトロンをさらにきめ細かくしたような音)をバックに雰囲気たっぷりに唄われる曲です。

グループ名の由来も、メンバー4人の一回に放出する精液の量から取っているとか。メンバーの一人グラハム・コ゜ードマンは、60年代からソングライターとしても有名で、【ホリース゛】の「バスストップ」や【ヤードバーズ】の「フォー・ユア・ラブ」を書いたりしています。「I’m Not In Love」以外にも「ドナ」(ビートルズのオーダーリンをパロった曲)「ウォール・ストリート・シャッフル」などの名曲が沢山あります。

彼らのサウンドは、ロックの王道からはずれた音とはいえ、確実にイギリスしか出せないサウンド。【キンクス】の持つユーモアをある意味引き継いでいたとも言えるかもしれない。【バグルス】の「ラジオスターの悲劇」などにも通じているともいえるのではないか。

70年代ロック・ポップスの楽しさを知りたいのなら、是非彼らのアルバムを聞いてみてください。


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